大阪のリウマチ治療・人工股関節置換術は大阪リハビリテーション病院まで

大阪府のリハビリテーション施設は阪南市の大阪リハビリテーション病院

大阪リハビリテーション病院

リハビリスタッフブログ

症例検討会

 多職種間の連携を深め、リハビリテーションの質を上げるために、3つの形式で症例検討会を行っています。 「担当者だけではなく、大阪リハビリテーション病院という組織で患者をみる」という意識のもと、建設的に意見交換をしています。

①ケーススタディー

 各科それぞれで療法士が集まり、患者にリハを提供している場面で、評価や治療方法の確認や検討を行います。

 

②リハカンファレンス

 各科の担当療法士とコーディネーター(司会・指導者)が集まり、治療方針や課題、目標について検討します。

 

③退院支援検討会

 グループごとに療法士やコーディネーターが集まり、グループ内の担当患者における課題やチームアプローチ、退院支援について検討します。対象患者によっては、看護師やMSW(メディカルソーシャルワーカー)も参加しています。

 

 

【リハ部内症例検討会のイメージ図】

 

 交替勤務のため、担当者全員の出勤日が揃うことは少なく、意見交換の場を確保することは簡単ではありません。これらの症例検討会を定期的に行うことで、グループ内の先輩と後輩の意見交換や担当者間の連携が深まると感じています。また、経験の浅い療法士にとって、臨床でどのような知識・技術が求められるか気付く機会にもなると考えています。

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勉強会と実技練習

勉強会

 
 リハビリテーション療法部では、毎週火曜日の17時過ぎから30分程度、勉強会を行っています。勉強会では、症例報告や研究発表、講義や伝達講習を行っています。テーマや症例に合わせて、各科(理学・作業・言語)の療法士が合同で発表することもあります。
 症例報告では、心身機能の改善や自宅復帰に難渋したことや、反対に、連携や退院支援がスムーズに行えたことを報告することもあります。他にも、自宅復帰に向けた福祉用具の導入や住宅改修の提案内容を検討し合うなど、類似症例のリハビリや支援に活かすよう情報共有しています。
 研究発表では、毎年11月に行われる院内研究発表や院外の研修会・学会のプレ発表を行ったり、当院における人工関節患者の術前・術後の成績を報告することもあります。
 勉強会のテーマは様々ですが、各療法士が共通の課題になっていること、慢性疼痛や人工膝関節置換術後の可動域、高次脳機能障害などについて調べたことを発表することもあれば、学会や研修会で学んだ事を伝達することもあります。

実技練習

 
 理学療法科では、毎週金曜日の17時過ぎから30分程度、触診や治療技術を中心とした実技練習を行っています。現在、新型コロナウイルス感染症拡大により、オンラインでの研修会が中心で、接触を伴う実技指導を受けることが難しい状況です。そのような中、技術を高めたいと考えている療法士が多く、実技練習の機会を設けることをミーティングで提案されたことがきっかけとなりました。肩関節や手関節など上肢に関する触診では、作業療法科の療法士も参加しています。手根骨の触診から、手関節の掌背屈運動を練習するなど、臨床につながえられるような内容を行うようにしています。

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自己研鑽と資格

 当院では、整形疾患、特に人工関節置換術後や脊椎圧迫骨折後の患者が多いのが特徴です。しかしながら、高齢で様々な合併症を抱えていることも多いため、整形疾患だけでなく、循環器や呼吸器の知識も必要です。また、リハビリテーション療法部の管理・運営や回復期リハビリテーション病棟における連携など行う為には、マネジメントについても学習しなくてはいけません。
 現在(2021年8月31日時点)、運動器の認定理学療法士が2名、管理・運営の認定理学療法士が1名、3学会合同呼吸療法認定士が1名、在籍しています。また、運動器や地域理学療法の認定理学療法士や日本リウマチ財団の登録理学療法士・作業療法士を目指している療法士も多数在籍しています。
リハビリテーションの質を上げるためにも自己研鑽を推奨しており、希望日の休みが取りやすい環境です。

【認定証】

   



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学会発表・研修会

 大阪府理学療法学会

 
 第32回大阪府理学療法学術大会(2020年9月開催)では、理学療法士の三宅賢市が症例報告演題(口述)の演者として参加しました。発表演題は「歩行時の自覚的脚長差と殿部痛が軽減した人工股関節置換術後の症例」で、手術で脚長差はなくなったものの、自覚的に脚長差が残存した症例について報告しました。
 新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、開催時期が延期となった上に、大阪国際会議場ではなく、ウェブ(オンライン)開催に変更となりました。そのため、ZOOMの使用やマイクを用いた発表練習を行い、バックパネルも製作しました。発表までの準備に長く時間を費やしましたが、大阪リハビリテーション病院の名前を背景に、無事に発表を終えることができました。

【バックパネル】

【症例報告演題】

【発表スライド(一部)】

阪南市・岬町理学療法士会の研修会


 202012月に阪南市・岬町理学療法士会の研修会にて、理学療法士の南河大輔が講師を務め「胸腰椎圧迫骨折後のリハビリテーションにおけるマネジメント」について講義しました。
 初めて開催するウェブ研修会であり、ZOOMを用いた研修会の形式や方法を、士会の先生方と相談しながら進めました。
 参加者の反応が見えない中で、講義の内容が伝わっているか不安がありましたが、無事に終えることができ、全国の参加者からチャットで多くの質問・意見を頂くことができました。

【発表スライド(一部)】


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泉州リウマチコメディカルカンファレンス

  当院には、関節リウマチを専門とする整形外科や内科の医師が在籍しており、日々の診療に加え、地域の医療スタッフにおける教育にも携わっています。そのひとつが「泉州リウマチコメディカルカンファレンス」で、泉州地域における多数の医師やコメディカルが参加されている研修会および意見交換会です。

日本リウマチ財団の教育研修単位としても認定されており、当院のリハビリテーション療法部においても、「日本リウマチ財団登録理学療法士・作業療法士」の取得を目指して参加している療法士がいます。

関節リウマチを専門とする医師や看護師、療法士が講師として招かれており、第5回(2020年12月12日)では、当院の作業療法士である徳冨寛子が演者を務めました。「関節リウマチによる手指尺側偏位に対するスプリントと作業療法」というテーマで講演し、スプリントによる手指機能や日常生活動作の改善について発表しました。

【第5回カンファレンスの案内】
 

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泉州ロコモケアネット

 泉州ロコモケアネットは、地域住民におけるロコモティブシンドロームの予防や治療を目的に、泉州地域の病院や診療所に勤める医療スタッフが集う会です。講師を招いた研修会に加え、各病院での取り組みや研究結果を報告し、意見交換する学術ミーティングを開催しています。
 当院からは、脊椎圧迫骨折患者におけるリハビリテーションパスの導入や人工関節置換術後の疼痛などをテーマに発表してきました。第4回(20183月開催)では、理学療法士の南河大輔が「人工膝関節置換術後患者における大腿脛骨角の影響とリハビリテーション」を、第6回(20203月開催)では、理学療法士の池田遼介が「腰椎疾患の有無が変形性股関節症患者に与える影響」を発表しました。他院での取り組みを知るだけでなく、多職種からの質問・意見を受けることで、当院におけるリハビリテーションの質をさらに上げることができると感じています。

【第4学術ミーティングの案内】

【発表スライド(一部)】


【第6回学術ミーティングの案内】

【発表スライド(一部)】



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制服

制服

リハビリテーション療法部の制服が変わりました。伸縮性と通気性に優れており、着脱が容易で、とても動きやすい制服です。

変更前

変更後



 

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院内研修

院内研修

 

当院では、定期的に全職員を対象とした院内研修を行っています。研修の講師は持ち回りで、看護部やリハビリテーション療法部といった各部署が担当することもあれば、院内の医療安全委員会や感染委員会など、各委員の立場として講師を担当することもあります。今回、リハビリテーション療法部が担当することとなり、病棟にて重症度が高い患者を移乗することが多いため、トランスファーボードによる移乗をテーマとしました。院内研修開催前に、部内にて研修内容を確認し、練習をしました。

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人工関節置換術について

当院の手術とリハビリテーション

 
 2015年に当院にて人工関節センターが開設されてから、人工関節股関節(以下THA)や人工膝関節置換術(以下TKA)後のリハビリテーションを提供することが増えました。リハビリテーション療法部では、さらなる質の向上に向けて、手術見学や研究発表を積極的に行っています。

 

手術見学
 

 リハビリテーション療法部の新人教育の一環として、人工関節置換術の見学をしています。見学前に、文献などで術式を学び、見学後に見学内容に関する感想文を提出します。手術見学中に西坂院長、ならびに医療スタッフから教わることも多く、理学療法や作業療法に活かせる知識を深めることができます。

 

 

THAアプローチ研究会

 
 人工股関節置換術に関わる医師や療法士による研究会に参加しました。当院のリハビリテーション療法部からは、ADL指導や大転子合併症をテーマにした研究を発表しました。普段の臨床の結果をまとめることで、私たち自身が内容を振り返ることができました。また、発表したことで、他院の医師や療法士よりたくさんの質問や意見を受けることができ、さらに見解を深めることができました。

【発表スライド(一部)】




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退院した患者さんとの懇話会

 615日(水)、約7年前、脳卒中発症後に当院の回復期病棟で4ヶ月入院されていた患者さんを招いて、入院当時のリハビリや病棟生活、また退院後の活動について、お話を聴く機会を頂きました。

入院中は、自宅周囲の坂道を意識した歩行練習や、ハーモニカを吹いて声量を伸ばす等、積極的にリハビリに取り組んだとの話があり、当時を知るスタッフは懐かしく思いました。また、脳卒中にて利き手である右手が不自由となられましたが、リハビリ以外の時間、もともと趣味であった絵画を左手で取り組まれていました。退院後も、絵画だけでなく、車を自ら運転して出掛けては、風景の写真撮影を楽しんだり、彫刻などの趣味を続けられているようです。

私たちにとって、退院後どのように過ごされているかお話を伺う機会があまりなく、貴重な経験となりました。入院中のリハビリの中で、如何に退院後の生活を想定して進められるかという点や、毎日を豊かにする趣味活動の大切さを痛感した時間でした。

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